下曽根駅前に9月15日、大型ショッピングセンター「サニーサイドモール小倉」(北九州市小倉南区下曽根新町)がオープンした。昨年8月31日まで「ザ・モール小倉」として営業していた同施設の内外装をリニューアルし、ほとんどのテナントを入れ替えたもの。
約1万坪の売り場面積の大半をスケルトン(骨組み)状態まで解体し、内装を作り変えた。従来の施設では「西友」が大部分を占めGMS(総合スーパー)としての存在感があったことに対し、今回のリニューアルでは、スーパー「ハローデイ」(バックヤード含めて約1000坪)、ファッションセンター「しまむら」(系列店含めて約1000坪)、「喜久屋書店」(約800坪)、「トイザらス」(約600坪)などの大型店が要所に陣取り、精肉や鮮魚などの地元商店が軒を連ねる「ひなたモール」、ファッションや雑貨、レストラン街などがその間を埋めるフロア構成が特徴となっている。
新しく入居した百貨店「井筒屋」は、約160坪の店内に「デパ地下グルメや化粧品、ファッションなど高感度な商品を集め、本店を凝縮したイメージとなっている。本店までなかなか足を運んでもらえない高齢者のギフトニーズなどにも応えていきたい」(同社店舗運営担当の矢鳴康博さん)といい、JR沿線上にサテライト形態の出店を強化し、同ショッピングセンターへの出店は20店目となっている。
「九州初出店の業態」という「マックハウス・スーパーストアフューチャー」は、約150坪の店内に、有名ブランドのジーンズなどカジュアル衣料から、サラリーマンニーズに応えるスーツなど幅広い品ぞろえにした。同社営業本部・グループリーダーの坂田勝利さんは「低価格から高感度な商品まで、幅広い年齢層のニーズに応えたい」と意気込む。
近隣には「サンリブシティ」や「イオン」「ゆめタウン」などの大型のショッピングセンターも多く、競争も激しい。独自色を出すために、3階の元ボウリング場があった場所は家族連れが一日遊べる「アミューズメントゾーン」として室内遊戯施設の「キッズ・USランド」を誘致した。約1000坪の店内には、ゲームやカラオケ、エアートランポリン、ジャングルジムなどの遊具をそろえ、入場料(15分108円~、別途入会金300円)で自由に遊べることが特徴となっている。
施設を運営する「サニーサイドモール開業準備室」の担当者によると「集客力のある施設を上層階に置き、シャワー効果で各フロアの物販や飲食店などに送客する動線」となっていることが特徴で、近隣のニューファミリーから高齢者まで幅広い客層に向けた店舗構成となっている。「北九州市や九州に本社のある業者の出店を重視した。地元の雇用を確保しながら、地元経済を活性化することが施設のテーマでもある」とも。
営業時間は10時~20時(レストラン街、スーパーは22時まで)。