小倉魚町の民間インキュベート施設「メルカート三番街」(北九州市小倉北区魚町3)が、8月6日から開催中の現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ2011」の特別連携プログラム「新・港村~小さな未来都市」(BankART Life III)に出展している。
「新・港村」は、国内外のアーティスト、建築家、団体、企業など約150チームが「村民」として出展し、主に展示会の廃材や不要家具を利用して「家」や「仕事場」をつくる集合スタジオ。「横浜トリエンナーレ 2008」の開催会場として建設された4400平方メートルの巨大な空間に、建物が2階レベルの回廊で結ばれている街、小さな建物が密集している街、劇場やギャラリーなどの公共的な施設がある街、海を望む住宅街の4つの異なる表情の街が連続して構成される。
展示スペースは約10平方メートル。築50年のビルをリノベーションして6月にオープンした同施設の経緯や、入居する店舗、住民を巻き込んだアートイベントなどを紹介している。自治会長の田村晟一朗さんは「行政の取り組みとして、こうした長期的なアートイベントが行われることに強く興味を持った。メルカート三番街の入居者はそれぞれ個性的で、感度の高い人々に情報発信をしたい。逆にここに集まる国内外の個性的な活動を参考にもしたい」と話す。
開館時間は11時30分~19時(金曜は21時まで)。休館日は8月と9月の木曜日および10月13日・27日。チケットは一般当日300円ほか。11月6日まで。