北九州在住で英語保育園の講師を務めるマイケル・ジョン・ディロッコさんが1月20日、幼児向けの英語絵本「The Tale of Bunny the Frog 」を出版した。
「The Tale of BUNNY the FROG」(体裁はA5版44ページ)
池に住むカエルが森に住むウサギと出会い、打ち解けて、楽しく遊ぶようになるまでのストーリーを展開する同書籍。
「多様性や寛容性をテーマにした」というディロッコさんは、絵本の背景について、「子どもたちが自らに自信を持ち、個性があることは素晴らしいということを描いている。いじめが頻繁に起こる社会で、『違いを受け入れる』ということは子どもたちとって重要なメッセージだと信じている」と話す。
カナダ・モントリオール出身のディロッコさんは、13年前に北九州市出身で妻のいずみさんと出会い結婚。その後、長男誕生を機に来日し、英語講師としての職を得た。「(北九州は)静かで子育ての環境に適している。海や山などの自然に恵まれ、少し足を伸ばせば都会である博多にも行ける」と北九州での暮らしに満足しているという。大学で映画を学んだディロッコさんは「現在、北九州をテーマにしたショートムービーも作成中」とも。
「絵本の構想は2年くらい前から温めていた。インターネットで知り合ったイラストレーターのマーク・アンドリュー・ルーロウさんとラフスケッチのやり取りをしながら完成にこぎ着けた。将来的に、日本語やフランス語、中国語バージョンも出版したい」と意欲を見せる。
価格は1,000円。2月26日「門司赤煉瓦プレイス」(門司区大里本町)で開催する「一箱古本市」で販売する予定。開催時間は10時~16時。