北九州モノレールの各駅周辺で3月25日、街の清掃に取り組む「グリーンバード北九州」がごみ拾い活動を行った。2時間の清掃活動で約60キログラムのゴミを収集した。
グリーンバードは「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに、原宿・表参道エリアを起点に2003年発足。現在では国内外合わせて80地域以上のチームがある。
北九州では2013年5月、「北九州まなびとESDステーション」(北九州市小倉北区魚町3)に集う学生らを中心に「小倉チーム」が結成された後、北九州市立大学を中心に活動する「北方チーム」、黒崎の商店街エリアを中心とした「黒崎チーム」が次々と結成された。当初メンバーは大学生だけだったが、中高生や社会人にも活動の輪が広がっている。この日は、中学生や社会人を含む約20人が参加した。
活動開始から4周年を迎えることで「メンバーの交流や力を合わせた活動をしたい」(小倉チームリーダーの興梠守さん)と企画し、北九州モノレールを運行する「北九州高速鉄道」(小倉南区企救丘)に協力を仰いだ。同社総務部の愛甲健史さんは「沿線住民のお客さまに資することでもあり、学生さんたちの活動を支援したい」と「清掃中の乗車賃無料」を提供した。
興梠さんは「清掃活動で街がきれいになっていくことと同時に、活動自体を市民の皆さんに見ていただくことで、『ポイ捨ては恥ずかしい』ことなんだと気付いていただければ」と期待を込める。