北九州上空で3月30日、空の真上付近に逆のカーブを描く虹の現象である「環天頂(かんてんちょう)アーク」が見られた。
環天頂アークとは、太陽の上に虹のような帯が見える大気光学現象の一つで、上空の大気中の氷晶が太陽光を屈折することで生じるといわれている。ウイキペディアによると、「出現する最低高度が58度であるため、空を見上げなければその出現には気づきにくい。また弧の中心角は太陽がちょうど地平線上にある場合には約108度で、太陽高度が高くなるにつれて大きくなる」(原文ママ)とある。
小倉北区で現象を写真に収めた田添義章さんは「ビルの高架水槽の調子が悪く、メンテナンスしようと見上げたら、逆さまの虹があった。初めて見た」と驚いた様子を見せる。
福岡管区気象台によると、「環天頂アーク自体の観測データはなく、(見える)頻度や条件面はよく分かっていない」という。