「北九州パレス」(北九州市小倉北区井堀1)で9月10日、「全国スポーツ皿回し大会」が行われた。
北九州を拠点に活動する大道芸人の播本洋平さんが、「若いパフォーマーが(皿回しの)新しい技を編み出したり、子どもたちと行うワークショップで関心が高まってきたり」したことで、けん玉のような市民権を得られるのではと考え、昨年から始まった同大会。
競技は、皿回しの難易度に応じて10級~10段のレベルを認定する「段位認定部門」、回す時間や数などをそれぞれ団体戦や個人戦で競う「競技部門」、皿回し技術のオリジナリティーやエンターテインメント性を競う「パフォーマンス部門」の3部門に分かれ、45人が参加した。
皿回し耐久時間を競う「耐久競技」では、昨年の記録(約7分)を大幅に上回る25分40秒で木戸裕司(中間市)さんが優勝し、皿を同時に回す枚数を競う「ナンバーズ」では中谷利夫さん(広島県)が8枚で優勝した。
パフォーマンス部門では、スティックを顎に乗せて時間の長さを競う「チンバランス」、回した皿を投げ上げ滞空時間を競う「マキシマムタイムロフト」などの妙技が披露され、会場を沸かせた。
大会を終え、播本さんは「子どもならではの集中力を発揮し、メキメキ上達している5歳から、脳梗塞を患いリハビリとして始めた83歳まで老若男女が出場した。遠くは山形県からの参加もあった」と話す。
「これがスポーツかというと微妙だが、誰もが取り組みやすいレクリエーションの一つとして楽しんでもらえれば。今後は地方大会が開催されるような存在に育てていきたい」と意気込む。