小倉・馬借のアートギャラリー「d3(ディーキューブ)Gallery 」(北九州市小倉北区馬借1、TEL 093-533-3456)で9月3日、北九州出身の若手作家作品展「OBによる4人展」が始まった。
同展は、若手作家に作品の発表の場を無償で提供する公募展。2回目の企画となる今回の出品者は、柴山信一さん、渡辺圭さん(共に家具デザイン)、松浦孝さん(テラコッタ彫刻)、鏑流馬千紘さん(金属造形)の4人。
4人は、ギャラリーと併設する美術大学進学のための予備校「d3 Art Studio」の同窓生で、かねてより親交があった。
家具デザインの渡辺さんは、美大卒業後グラフィックデザイナーの道へ進んだが、ものづくりや手作りの感触が忘れられず職業訓練校に再入学。その後、家具工房での製作経験を経て今年4月に独立、家具工房「501 FURNITURE」(小倉南区)を開業した。
同じく柴山さんは、美大在学中からインテリアデザインや家具製作を志し、卒業後は複数の家具工房を経て今年8月に独立、「柴山家具製作」(遠賀郡)を開業した。
「北九州はもともと、ものづくりの土壌がある。それぞれ経路は違うが、故郷に帰ってきて家具工房をスタートしたのも、そういう土地に生まれ育ってきたから」と北九州への愛着を話す2人。「家具以外の2人とはジャンルもメッセージ性も異なるが、それぞれものづくりに懸ける思いは同じ。今後、アートと生活をつなげられるような仕事をしていきたい」とも。
開催時間は11時~19時。今月11日まで(5日・8日は休み)。