JR小倉駅前「アイム」8階に現在、流木を使ったアンティーク調家具ショップ「とみーず工房」（北九州市小倉北区新高田1、TEL 093-982-5310）が期間限定ショップを開いている。

10種以上の色を調合して塗装、既製品とは異なる独特の温かさをもつ椅子。

　オーダーメード家具製作のほか、リメーク、リフォームも手掛ける同工房。流木の素材は、玄海さつき松原の海岸で集め、蜜蝋（みつろう）やアマニなど天然オイルでエイジング（使い込まれた感触）の風合いを出している。「通常家具に使われているニスなどは使っていないので、きつい匂いがない」と店主の富永誠さん。

　設計図を作らず、その時の感覚で製作された同店の家具。価格も1,500円～6万円と幅広い。オーダーメードの注文はテーブルの注文が多く、カフェや雑貨店などにも提供している。利用客からは「優しい」「懐かしい感じがする」などと好評だという。

　富永さんは3年前、かまぼこ板で鍵掛けを作って以来ものづくりに目覚め、トラック運転手から転身。全て独学で、家具工房を立ち上げるまでに至った。「流木に何になりたいかを聞きながら、命を吹き込むように家具を作っている」と冨永さん。店内には他にもアンティーク雑貨や他の作家の作品なども展示し、「今後はいろいろな作家とイベントなどを行っていきたい」とも。

　営業時間は10時～20時。アイムでの営業は8月19日まで。