「ステーションホテル小倉」(北九州市小倉北区浅野1)は12月10日、1階フロアに居酒屋「小倉宿(こくらしゅく)駅から三十歩横丁」を来年3月末にオープンすると発表した。運営は「小倉ターミナルビル」(同)。
開業から20年が過ぎ、宿泊客のほとんどが3階から1階のフロントを経由して各部屋に向かう事が分かり、利便性向上を目的に1階にあったフロントを7階に移動。そのことで空いた1階スペースに飲食店を誘致する。
小倉ターミナルビル社長の山下信二さんは「契約途中で個別店舗名は発表できないが」と前置きした上で、たこ焼き、モツ鍋、麺居酒屋、串揚げ、焼き鳥、魚介、ギョーザ、肉料理の8業態(店舗)を約1000平方メートルの広さに展開することを明かした。「うち6店舗は立ち飲みスペースを設け、店ごとの境界を極力作らず、オープンな空間になる」とも。
駅の改札から至近距離に位置するオープンスペースの居酒屋業態は、JR九州グループ内では大分駅の「豊後にわさきいっぷく横丁」や博多駅の「駅から三百歩横丁」がすでにあり、いずれも好調な業績であることから同駅でも導入を決めた。
合わせて、同ホテル4階の宴会場スペースを「アミュプラザ小倉」に移管することも発表した。「コト消費の需要拡大をにらみ、『ABCクッキングスタジオ』や整体サロンの入居が決まっている」という。
山下さんは「ホテル宴会場のスペースが縮小したことによるニーズの取りこぼしがないように、7階の和食レストラン『八くら』の改修も行い、20人~40人規模の宴会場も新設したと言い、リニューアルの全体像を披露した。
リニューアルにかける費用は約10億円で、「小倉宿駅から三十歩横丁」の初年度売り上げは5億円を見込む。