漁師が運営するかき小屋「はちがめ」(北九州市小倉南区曽根新田南4)が5月、ランチ営業を始めた。
店舗面積は約20坪、席数は40席。同店は、曽根干潟置沖を主な漁場として活動する漁師らのグループ「セイゴ会」が運営する。同会のメンバーは全員元サラリーマンで、代表の恵良義一さんは「建築会社の経理担当」から転身したという。2012年、かき小屋の運営を始め、同時期にメンバーと法人化もした。「セイゴ」は出世魚として知られる「スズキ」の幼魚のことで、「大きく育って大成したい」という願いも込めた。
昨年から、かき小屋営業が終わった閑散時期を「漁師食堂」として再スタートし、スズキやヒラメなどその日の朝取れた魚を盛り付けた「海鮮丼」を主力メニューとして提供している。「今年は『コウイカ』が豊漁」といい、来店客の多くが注文していた。「5月中旬以降は『シタビラメ』が取れ始めるので、そろそろ具材を切り替える」とも。
「入り口が分かりづらく、告知が進んでいないが、わざわざここまで足を運んでくれたお客さまには満足してもらえるように、新鮮な魚をたっぷり食べてもらいたい」と期待を寄せる。
営業時間は11時~15時(魚などの小売は10時~17時)。火曜定休。