小倉城周辺に1万本の竹灯籠を灯すイベント「小倉城竹あかり」が、11月2日始まる。
旧「北小倉小学校」(今年3月廃校、北九州市小倉北区中井口)体育館で竹灯籠の製作を進めている実行委員会は、9月26日、「作った竹灯籠が1万本を超えた」と発表した。「今後は、『小倉城』の文字や龍のシルエット、幾何学模様にくり抜く飾り灯籠の制作を本格的に進める」といい、ボランティアで集まった市民ら10人以上が灯籠作りに取り組んでいる。
実行委員会の母体となったまちづくり団体「We Love小倉協議会」(事務局=魚町3)会長の辻利之さんは、「昨年、工場夜景や郷土色豊かなお祭りなどが評価され、日本新三大夜景都市に認定された。小倉城もライトアップされ、都心部の魅力向上にもつながっているが、市民の力で夜景のシンボルになるようなイベントを」と企画した。
竹の材料は、合馬地区の竹林保有者から提供された。「合馬を含む北九州市南部の山林一帯は、急速に竹林面積が拡大して懸念の声が広がっている。竹の有効活用にもつながるイベントで、市が提唱する『SDGs(持続可能な開発目標)未来都市』のコンセプトにも沿っている」とも。
点灯時間は17時30分~21時。観覧料は、中学生以上=300円(キャンドル購入支援金)、小学生以下=100円(同)。11月4日まで。