「平成中村座 小倉城公演」に先立ち、中村勘九郎さんらが10月27日、「魚町銀天街」などで「お練り・ご挨拶(あいさつ)」を行った。
来街者の誘導や会場整理を行った「小倉中央商業連合会」広報担当者によると「来街者は約2万人」といい、中村勘九郎さんや中村七之助さん、中村獅童さんら5人の歌舞伎役者を乗せた人力車は、約800メートルの行程で途中何度も立ち止まるなどした。
「船場広場」(北九州市小倉北区船場町)で行った「ご挨拶」には、片岡亀蔵さん、坂東彌十郎さん、中村橋之助さん、中村虎之介さん、中村鶴松さん、中村歌女之丞さんら7人が登壇。勘九郎さんは「九州初上陸ばい」と、九州弁を交えてあいさつし、「先代の勘九郎が育ててきた『中村座』を温かく迎え入れていただき感激している。このお礼を舞台上で返したい」と意気込みを話す。
七之助さんは、好天にも関わらず「本日はお足元の悪い中、こんなにたくさんの方々にご参集いただき」とあいさつし、会場の笑いを誘った。
あいさつの終盤、同連合会による「小倉ゑびす締め」を行い「商売繁盛、よいよいやー」と高らかに公演の無事を祈念した。同連合会理事長の小松良明さんによると「こんなに多くの人が詰め掛けるとは想像していなかった。元気な街のイメージを発信できたのでは」と期待を寄せた。
同公演は11月1日から「勝山公園」大芝生広場(城内4)で行われ、主催する「博多座」の広報担当者によると「少ないが当日券のある公演もある」という。