「東京九州フェリー」(北九州市門司区新門司北3)が6月29日、新門司港と横須賀港を結ぶフェリー「それいゆ」の船内を公開した。就航日は7月1日。
全長約222メートル、総トン数1万5515トン、旅客定員268人の新造船で、同型船「はまゆう」とともに、同区間(約950キロメートル)を21時間で運航する。「垂直船首」や、プロペラの2軸間が狭い「近接2軸推進システム」などを導入して、「従来型船よりも約6%省エネで運航できる」(広報担当者)という。
「21時間という短時間で結ぶことで、関東エリアから発送される宅配便などの雑貨や、九州から送る農産物など、従来トラック輸送に頼ってきた物流の一部を担う」といい、トラック約150台分の積載能力がある。
船室は、シングル2段ベッドの「ツーリストA」、シングル個室「ツーリストS」、ツインルーム「ステート」、専用テラス付きのツインルーム「デラックス」の4クラス。「比較的長時間の船旅となるので、楽しめる設備をふんだんに用意した」といい、露天風呂、サウナ付き大浴場、ドッグラン、シアター、タブレット端末設置レストラン、バーベキューガーデン、フィットネスルームなども用意した。
乗船料は、基本運賃=1万2,000円(繁忙期は1万8,000円)。個室利用の場合はルームチャージとして「ツーリストS」=6,000円(同7,200円)、「ステート」=3万2,000円(3万8,400円)、「デラックス」=4万8,000円(同5万7,600円)が必要。ほか、乗用車(5メートル未満)=4万円、オートバイ(750cc未満)=1万2,000円など。
運航時間は、新門司港23時55分発~横須賀港翌日20時45分着、横須賀港23時45分発~新門司港着21時着。日曜休便。