北九州の老舗蔵元「溝上酒造」(北九州市八幡東区景勝町)で2月19日・20日、蔵開きが行われた。当日は、朝早くから蔵開きを心待ちにした多くの「天心」ファンが各地から集まり、新酒の試飲を楽しんだ。
毎年2月下旬に行われる溝上酒造の蔵開きは、地元を挙げた一つの祭り。蔵の前には出店が並び、3,000人を超える人が出来たての新酒を楽しむ。「今年もうまい酒ができました」と会長の溝上米吉さん。併せて、甘酒・かす汁も無料で提供した。
同酒造は1844年、大分県で創業した老舗蔵元。1931(昭和6年)、皿倉山の麓に流れる良質で豊かな水、気温の低い谷あいという環境を求め、現在の場所へ蔵元を移した。
溝上さんは「当酒造は品質を第一に考える。酒造りの工程を全て手作業で行うのもこのため。毎年天候に左右される米や水の性質に臨機応変に対応する必要がある」と職人のこだわりをみせる。
【お問い合わせ】
溝上酒造株式会社
住所:福岡県北九州市八幡東区景勝町1番10号
TEL:093-652-0289