小倉の勝山公園大芝生広場(北九州市小倉北区城内3)で8月9日、「学生平和太鼓フェスティバル」が開催された。主催は市内の大学生らで作る「太鼓と平和を考える学生連絡協議会」。
2年前に始まり今年で3回目。この日は5大学の太鼓チーム約60人が、「小倉祇園太鼓」や「沖縄エイサー」、「創作平和大鼓」などを披露し、約100人の観衆がエイサーに合わせて踊るなど、炎天下の会場は盛り上がりを見せた。
長崎の原爆が当初は小倉に投下される予定だったことを、大学に入って初めて知ったという学生も多い。同協議会会長の菊池翠さんは「このあと、『平和の火』を長崎市に届けるために自転車で出発する。平和の尊さを多くの皆さんと考えたい」と話す。
オリジナルの「創作平和大鼓」を披露した副会長の松下明日実さんは「先輩たちから受け継いだ平和への祈りのこもった太鼓を、鳥栖や長崎でも披露する。平和を考えるきっかけになってもらえれば」。
同フェスは今後、「鳥栖市役所前広場」(10日)、「サンメッセ鳥栖」(11日、共に佐賀県鳥栖市)や「長崎平和記念公園」(15日、長崎県長崎市)でも行われる。