小倉・魚町の「中屋興産ビル」(北九州市小倉北区魚町3)地下で9月20日、学生ら約100人によるワールド・カフェ「Kita Cafe」が行われた。
「北九州の魅力を再発見し、愛着を持ってまちづくりに取り組む」ことを目的として、北九州市立大学地域創生学群の学生らが企画し、市内の大学生約100人が参加。「北九州のいいところ」「市内外にアピールするための手法」などが話し合われた。
ワールド・カフェは、「カフェにいるときの気軽な雰囲気」で「会議のような真剣な討議」をできるために構成された新しい話し合いのスタイル。1グループ4人程度に分かれ、何度かメンバーを入れ替えて行うことで短時間に多くの人と意見交換ができる。上下関係や利害関係のない話し合いの場を設定することで、自由で豊かな発想が生まれることから、市民活動や職場の活性化、事業の見直しなどで活用する企業・団体が増えている。
参加者が「北九州の魅力」として挙げたのは、焼きうどんやラーメンをはじめとする「B級グルメ」が充実していることや、「自然と都心部が隣接する凝縮されたまち」「環境に配慮したまちづくり」など。アピールする手法として「フェイスブックやツイッターを使ってイベントなどを発信する」「地元に帰っても北九州弁で話す」など学生らしい意見が聞かれた。話し合いは全体で約2時間30分に及んだ。
実行委員長の田島裕平さんは、「ここでのつながりを今後も大切にしながら、北九州の魅力を継続的に発信していきたい」と話す。