「北九州イノベーションギャラリー」(北九州市八幡東区東田2)で11月17日・18日、「九州デザインサミット2012」が開催される。同ギャラリーと「北九州総合デザイナー協会」(小倉北区三郎丸2)の共催。
同協会設立25周年を記念した企画。「いま求められる地域デザイン力」をテーマに、「基調講演-戦略的地域ブランディングによる、まち起こし」や九州各県のデザイン業団体による「地域活性化デザイン事例発表」(共に17日)、世界的なプロダクトデザイナー・喜多俊之さんによる記念講演「地場産業+デザイン、日本のデザイン産業再生のために」やパネルディスカッション(共に18日)が行われる。ほかに「交流会」(参加費5,000円)も。
喜多さんは、「愛・地球博」に出品されたロボット「WAKAMARU」やシャープの液晶テレビ「AQUOS」シリーズ、イタリア・カッシーナ社に提供した椅子のデザインなどで知られる。招聘(しょうへい)にあたり「北九州市は物づくりのまちとはいえ、デザインで成功している事例はまだまだ少ない。喜多さんの活動の中に、地域振興においてデザインが果たした役割を見いだしたい」と同協会事務局長の中村博己さん。
同協会だけでなく、大分・佐賀・長崎・熊本・鹿児島の各県からもデザイン業団体を招き「それぞれが地域振興のために取り組んだデザイン事例を発表し、情報交換する」という。「技術の複雑化や収益性の低下に伴い、デザイナー個人の取り巻く環境は年々厳しくなる。個人レベルのスキルアップや情報収集はもちろんだが、ネットワーク化により解決できることも多い」と中村さん。「デザインの力で地域振興の一助になれば」と抱負を話す。
開催時間は、13時~20時(17日)、9時~12時(18日)。入場無料。参加申し込み方法などはホームページで確認できる。