八幡の「黒崎ひびしんホール」(北九州市八幡西区岸の浦2)で12月8日、「飲酒運転撲滅チャリティーコンサート」が行われる。主催は福岡ひびき信用金庫。
当日は、飲酒運転撲滅に取り組むNPO法人「はぁとすぺーす」代表の山本美也子さんによる基調講演とアコースティックユニット「TSUKEMEN」によるライブの2部で構成。山本さんは飲酒運転事故によって長男を亡くしたことがきっかけで、飲酒運転撲滅活動の基盤にNPOを設立し、パラリンピック選手でもある夫の山本浩之さんとともに活動してきた。公演のテーマは「思いやりで社会を変える-飲酒運転撲滅への願い」。
ライブ出演する「TSUKEMEN」は、さだまさしさんの長男・佐田大陸さんがバイオリンを担当する3人組ユニットで、ジャズや映画音楽など「生音にこだわった」演奏活動を続けている。
福岡市東区内で2006年に児童3人が亡くなった飲酒運転事故がきっかけで、県内でも飲酒運転撲滅の機運は高まっているが、「相変わらず飲酒運転は後を絶たない。以前から飲酒運転撲滅に取り組む事業の一環から企画した」(広報担当者)という。
コンサート運営を委託された「癒音工房」(八幡東区西本町4)代表の奥森響子さんは「お酒を飲むときは帰り着くまで楽しい気分でいてほしい。コンサートをきっかけに飲酒運転撲滅に意識を向けていただければ」と期待を寄せる。
18時開場、18時30分開演。入場無料。入場料の代わりに500円の募金を受け付け、集まった募金は全て同NPOに寄付する。参加希望者は、同信金各支店窓口に置かれたチラシで申し込む。