小倉・旦過市場の「大學堂」(北九州市小倉北区魚町4)が7月7日に開設5周年を迎え、当日、市民それぞれの50年を振り返るイベント「おもひで時間旅行」が開催される。
小倉・戸畑・八幡・門司・若松の旧五市の「家族風景」写真の展示や、「屋根の下のバイオリン弾き」ライブ、「ポン菓子」製造、「一銭洋食」販売、縁台将棋など、北九州市制50周年に合わせた懐かしのイベントを展開する。
同施設は、北九州市立大学の九州フィールドワーク研究会が中心となって2008年7月7日開設し、市場来場者や観光客に人気となっている「大學丼」の提供や、音楽ライブ、舞踏ライブ、縁台将棋やシンポジウム開催など、市場内の施設という特性を生かして個性的なイベントを行ってきた。近年は、海外のブログにも紹介され、アジアを中心とした観光客を旦過市場に呼び込む拠点にもなっている。
同研究会の主宰者で北九州市立大学教授の竹川大介さんは、「歴史を知るということは、その土地に暮らしてきた人が語る『物語』に耳を傾けるということ。教科書や本で読む歴史と違い、生身の人間から発せられる物語こそ、人々のつながりを豊かにする」と、イベント開催への思いを話す。
開催時間は12時~(終了時間未定)。入場無料。「家族風景」写真展示は今月20日まで。