小倉・魚町の「マリコホール」(北九州市小倉北区魚町2)で10月27日、映画「よみがえりのレシピ」上映会が行われる。主催は北九州活性化協議会(古船場町)「もったいない総研」。
映画は、「昔ながらの栽培方法を守る生産者や、その農産物をおいしく調理する料理人や研究家が『地域の宝を守り抜く』姿を伝える山形発のドキュメンタリー」(主催者の桑原ナミさん)。現在のように流通が確立する以前は、地元の野菜を地元の住民が食べる地産地消が当たり前の生活で、その土地々々で育てられた「在来作物」があった。高度成長時代を経て、大量生産・大量消費社会となり、それらの在来作物は忘れ去られたが、価値観が多様化し、「貴重な地域資源」として見直されつつある。
桑原さんは野菜ソムリエの資格を持ち、同協議会はこれまで「食とエコ」に関するイベントを行ってきたことから映画の上映を企画した。上映後、桑原さんによる「ふくおかの野菜プチ講座」を開き、県内で昔から受け継がれてきた農産物の由来と守り続ける生産者など、福岡の野菜事情について紹介する予定。
「普段食べている野菜、どこの誰が作っているか、あまり人々は気にしていない。自分たちが忘れている『食の原点』の大切さを思い起こしてほしい」と桑原さん。「消費者だけでなく、仕事として調理に携わる方にも見てほしい」とも。
上映開始は、1回目=12時、2回目=15時。観覧料金は2,000円(ベジタブルスイーツ、ドリンク付き)。問い合わせは事務局(AFC・てる TEL 093-981-4078)まで。