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小倉の工場跡地「赤煉瓦建築」でアート-「築100年以上の尊厳」テーマに

「築100年以上、使われなくなって10年以上たち、傷みも目立つようになっていた」という

「築100年以上、使われなくなって10年以上たち、傷みも目立つようになっていた」という

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 小倉・高浜の「吉川精密」(北九州市小倉北区高浜1)敷地内の赤煉瓦事務所で11月16日~24日、現代芸術家や建築家らがアート活動を行う「BULDING DIGNITY(ビルディングディグニティ)」が開催される。主催は、大学教授や建築家、アーティストらで組織する実行委員会。

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 築100年以上の赤れんが建築内部を、「建物が持つ尊厳や存在感を建築学的に表現する」ものや「これからの未来を背負う子どもをテーマに服や靴など『子ども用品』で埋め尽くす」アート作品など計8作品で構成する。

 長くワイヤロープ製造工場の事務所棟として利用されてきたが、工場の整理統合に伴い周辺は更地となった。「この建物だけがポツンと残り、その存在感が際立つようになった」と実行委員の一人で「路上観察学会小倉支部」代表の二宮啓市さん。地元建築家や大学教授の間では、日本銀行本店や東京駅、地元では九州工業大学や西日本工業倶楽部を設計した辰野金吾の作品と推測されていたが、各部の意匠などを検証した結果、同学会では「その弟子の作品である」と判断を下した。

 企画した西日本工業大学デザイン学部の八木健太郎さんは「10年以上使われていない建物だが、その存在感は尊厳に満ちている。社会の中で建物が持つ尊厳さのようなものを、アートを通じて問いただしたい」と話し、「この建物が、また建築物として使われることが目標だが、現実的には厳しい。まずは存在を知ってもらい、人々の出入りがあることで空気を入れ替えることが目的」とも。

 開催時間は10時~18時。入場無料。最終日の24日17時30分から「ライトアップ」を行う予定。

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