DMMかりゆし水族館の館内カフェ「キララカフェ」にて販売補助を担当する専門学生

福岡ホテル・ウェディング＆製菓調理専門学校（福岡市博多区）は、合同会社DMM.com（本社：東京都港区、会長：亀山敬司、以下DMM）が運営するDMMかりゆし水族館（沖縄県豊見城市）との産学連携企業プロジェクトにおいて、学生が開発したスイーツ「ノロロロールケーキ」の商品化と販売を、2025年11月22日から12月25日まで実施しました。学生が企画から販売サポートまで一貫して担当する実践型教育の成果として、商品開発プロセスの全工程を体験する貴重な機会となりました。

1．プロジェクト概要

販売期間：2025年11月22日（土）~12月25日（木）
販売場所：DMMかりゆし水族館「キララカフェ」
商品名：ノロロロールケーキ
価格：700円(税込・イートイン限定)
開発学生：カフェ総合マネジメントコース3年・松鼻百華




企画から試作まで学生が主体的に取り組んだ

2．商品化までのプロセスが学びの中心

本プロジェクトの最大の価値は、学生が実際の商品開発プロセスを体験できたことにあります。水族館内のカフェが目指していた「SNS映えする商品」「専門職不在でも提供可能な商品設計」「観光施設ならではのメニュー開発」という課題に対し、学生は課題ヒアリング→現地視察→企画・試作→原価計算→プレゼンテーション→改良・商品化→販売サポートという実務と同様のプロセスを経験しました。水族館の人気キャラクター「ノロロ(ナマケモノ)」をモチーフにしたロールケーキは、キャラクターの表情を再現したビジュアルと、子どもから大人まで楽しめる味わいが特徴です。カフェスタッフでも再現可能な製造工程にこだわり、観光施設での「体験価値」を意識して設計しました。

　ナマケモノの愛らしい表情を再現したノロロロールケーキ

3．現地販売で得た教室では学べない気づき

販売期間中の12月9日、開発学生が現地で販売補助を担当しました。インバウンド客が多い中、見せ方によって反応が変わる瞬間など、教室では想像できなかった発見がありました。学生は「商品を作る技術」と「商品を売る技術」は別のスキルであることを実感し、ターゲット設定と実際の購買層の違い、ビジュアルが言語を超えたコミュニケーションツールになることなど、現場に立たなければ分からない学びを得ました。



実際の販売現場で接客をする学生

4．学生コメント

福岡ホテル・ウェディング＆製菓調理専門学校　
食健康テクノロジー科　カフェ総合マネジメントコース3年生松鼻百華（まつはな ももか）さん
「自分が企画した商品が実際に商品化され、お客様の手に届く経験は、在学中にできるとは思っていませんでした。開発過程では、可愛いだけではなく、原価計算や現場でのオペレーションのしやすさ、保存方法まで考える必要があり、商品開発の奥深さを知りました。実際の販売現場に立ったときは、海外からのお客様が多い環境や、商品の見せ方一つで反応が変わることなど、現場に立たなければ分からないことを実感しました。課題もありましたが、『なぜそうなったのか』を考えることこそが最大の学びだと感じています。この経験を次の商品開発に活かし、将来はお客様に本当に喜んでいただける商品を作れるプロになりたいです。」



開発を担当した松鼻百華さん

5．企業担当者コメント

DMMかりゆし水族館 キララカフェ担当者　
「今回のプロジェクトは、商品を売ること以上に、学生の皆さんに実際の商品開発プロセスを体験していただくことが大きな目的でした。松鼻さんは、企画段階から非常に真摯に取り組んでくださり、何度も試作を重ね、私たちの要望にも柔軟に対応してくださいました。商品開発は、成功するものばかりではありません。しかし、その過程で得た学びこそが、将来の財産になると信じています。今後もこのような産学連携を続け、若い才能を育てるお手伝いができればと考えています。」　

６．結果よりプロセスを重視する実践教育

カフェスタッフと共にスイーツを提供
同校では、商品化の成否だけでなく、プロセスそのものが学びの宝庫と捉えています。教室での学びは正解がある課題に取り組み成功体験を積み重ねますが、実社会では正解がない課題に挑戦し、自分で考え判断し、失敗から次の改善策を見つける力が求められます。今回のプロジェクトでは、学生が「計画通りにいかなかった部分」から多くを学び、次の企画に活かすための視点を獲得しました。

７．継続する産学連携と今後の展開

同校では過去にもホテル日航福岡様とのハロウィンスイーツビュッフェメニュー考案や博多阪急様とのバレンタイン商品販売など、学生の企画が実際に商品化される実績を積み重ねています。結果に関わらず学生に実践の場を提供し続け、商品化された経験は就職活動での大きな強みとなっています。
2026年度は産学連携プロジェクトをさらに拡大し、福岡市内のブライダル施設とのスイーツ開発、地域食材を活用した商品開発、ホテル・ブライダル業界との連携プロジェクトを進行する予定です。同校は今後も、成功も失敗も含めたリアルな経験を提供する教育を通じて、社会で活躍できる人材を育成してまいります。



ホテル日航福岡のメニューを考案

８．学校概要

福岡ホテル・ウェディング＆製菓調理専門学校（校長：上川　明）
「最高のホスピタリティとおもてなしを学ぶ」パティシエ・パン・調理・カフェ・健康美・ブライダル・ホテル・観光・エアーラインの9分野を総合的に学べる専門学校。現役プロ講師による実践教育と、産学連携を通し"お客さまに感動と幸せを届けるために大切な学び"を提供しています。
所在地： 〒812-0032 福岡市博多区石城町20-9
公式HP：https://www.f-culinary.ac.jp/

９．お問い合わせ

福岡ホテル・ウェディング＆製菓調理専門学校
広報担当：宮崎　美鈴
TEL：090‐5728‐5210　 MAIL：misuzu@eco.ac.jp