株式会社アーリークロスとマネーフォワードホーム株式会社は、業務提携契約(以下「本提携」)を締結しました。本提携を通じて、アーリークロスが提供する企業型確定拠出年金(以下「企業型DC」)の導入支援と、マネーフォワードホームが提供するお金の見える化サービス『マネーフォワード ME』で、働く人々の資産形成の支援およびファイナンシャルウェルビーイング(※1)の実現を目指します。なお、本提携にともない、株式会社マネーフォワードより、アーリークロスへ出資を行います。
■本提携の背景
現在、企業型DCの加入者数は全国で830万人(※2)と増加を続けています。従業員の加入のためには、企業による制度導入が必要になりますが、企業が企業型DCを導入するためには、厚生年金の適用事業所)(※3)である必要があります。国内には、こうした厚生年金適用事業所が約283万社あり、そのうち約278万社(98%)は従業員99名以下の中小企業(※4)です。しかし、その中で企業型DCを導入しているのは約5.2万社(※5)(導入率1.8%)に留まっており、中小企業全体の事業所数と比べても、導入状況には大きなギャップがあることが分かります。このことから、企業型DCは、特に中小企業においては、引き続き更なる導入拡大の可能性が推察されます。
また、特定非営利活動法人確定拠出年金教育協会の調査(※6)によると、加入企業の制度運営担当者においては「継続教育の実施に関する事項」「加入者の制度に関する無関心」「加入者の運用に関する意識」が悩みであると回答し、合計で63.3%を占めています。加入者側においては、積立状況の確認に専用サイトへ別途ログインが必要などのハードルがあり、厚生労働省においても企業型DCにおける見える化はひとつの課題として提起されています※7。
アーリークロスでは、中小企業を中心とした企業型DCの導入支援を行い、企業ごとに最適な制度設計や、継続した投資教育、事務取次をワンストップで提供しています。従業員が経済的な安心を得て、豊かな生活を送ることができる未来の実現に向けて、資産形成をサポートしています。
マネーフォワードホームでは、個人のお金の課題を解決するサービスを提供しています。お金の見える化サービス『マネーフォワード ME』は、利用者数1,700万人(※8)を突破し、銀行や証券口座、クレジットカードなど、金融関連サービスとの連携でお金の流れを可視化し、資産を一元管理することができます。企業型DCとの連携も可能(※9)で、積立状況を自動でグラフ化し、ひと目で把握することができます。他資産の状況も確認しながら管理できるため、余剰資金を投資に回す等の判断も簡単になります。
本提携を通じ、両社は、アーリークロスが提供する企業型確定拠出年金制度の導入支援と『マネーフォワード ME』が持つ資産全体の見える化の力を掛け合わせ、従業員の皆さまの資産形成を後押しし、経済的不安から解放された「ファイナンシャルウェルビーイング」を実現することを目指します。
※1:自らの経済状況を管理し、必要な選択をすることによって、現在及び将来にわたって、経済的な観点から一人ひとりが多様な幸せを実現し、安心感を得られている状態。(金融庁 2024年3月15日 「『国民の安定的な資産形成の支援に関する施策の総合的な推進に関する基本的な方針』の閣議決定について」別紙1「国民の安定的な資産形成の支援に関する施策の 総合的な推進に関する基本的な方針」P.1より)
※2:運営管理機関連絡協議会『確定拠出年金統計資料(2024年3月末)』P.4より
※3:厚生年金適用事業所とは厚生年金保険法に基づき、事業主が厚生年金保険の適用を受ける事業所を指します。原則として、法人事業所および従業員が常時5人以上いる個人の事業所が該当します。(日本年金機構ホームページ内「適用事業所と被保険者」参照(2025年7月31日閲覧))
※4:厚生労働省年金局『厚生年金保険 業態別・規模別 適用状況調(令和6年9月1日現在)』P.8より
※5:運営管理機関連絡協議会『確定拠出年金統計資料(2024年3月末)』P.4より、企業型DC導入事業所数:52,033社(約5.2万社)
※6:特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会 2025年1月公開「2024企業型確定拠出年金(DC)担当者の意識調査に関する調査結果 基本集計報告 集計結果(概要版)」P.22より
※7:厚生労働省 2023年11月13日公開「第29回社会保障審議会企業年金・個人年金部会 資料1 加入者のための企業年金の見える化」P.31より
※8:利用者数は、『マネーフォワード ME』アプリのダウンロード数およびWEB登録者数の累計。
※9:『マネーフォワード ME』と企業型確定拠出年金の連携方法についてはこちらのサポートサイトをご確認ください。
■今後の両社による取り組み(予定)
アーリークロスによる企業型確定拠出年金制度の導入の一環で、従業員の皆さまが、将来に向けた資産形成やその管理をスムーズに行うことができるよう『マネーフォワード ME』プレミアムサービス スタンダードコース(年額プラン)のご利用クーポンをご提案します。
■両社代表コメント
株式会社アーリークロス 代表取締役 花城正也
このたび、マネーフォワードグループとの業務提携を発表できることを、大変光栄に思います。
私たちアーリークロスはこれまで、企業型DCと家計管理の親和性に着目し、『マネーフォワード ME』を活用した支援をいつか一緒に実現したいと、ずっと思っていました。それが今回、正式な形でご一緒できることを心から嬉しく感じています。2014年にクラウド会計を知って以降、DX支援を通じてマネーフォワードのクラウド会計の普及に取り組んできました。そして今、企業型DCという新たなテーマで、再びご一緒できることに深いご縁を感じています。
企業型DCは「育てていく制度」です。社員一人ひとりがお金と向き合うためには、“見える化”が不可欠です。『マネーフォワード ME』との連携によって、この制度を日本のインフラとして根づかせていく取り組みを、共に進めていきたいと考えています。
本提携に関するnote:「お金を前へ。人生をもっと前へ」マネーフォワードホームとの業務提携と、企業型確定拠出年金(DC)が拓く未来(花城@アーリークロス)
マネーフォワードホーム株式会社 代表取締役社長 金坂直哉
この度、マネーフォワードグループの長年の事業パートナーであり、深く信頼を寄せている花城様が経営するアーリークロス社との提携を発表できることをとても嬉しく思います。私自身、この十年間、「これほどメリットの多い企業型DC制度が、なぜもっと早く世の中に普及しないのだろうか」と考えていました。特に、花城様の著書「得する社長、損する社長 中小企業のための確定拠出年金」は、私自身も心から周囲に読むことを推奨していた一冊です。今年、花城様が企業型DCというテーマに対し、覚悟を持って独立されたことに感銘を受けました。そして、企業型DCと相性の良い『マネーフォワード ME』とのシナジーをさらに強化していきたいという想いから、今回の提携に至りました。アーリークロス社の更なる成長を、マネーフォワードグループとして全力でサポートしてまいります。
■アーリークロス 企業型確定拠出年金導入支援について
アーリークロスは、「みらいのお金をデザインする」をグランドデザインに掲げ、企業型確定拠出年金(企業型DC)の導入支援や中小企業の退職金制度改革、金融教育の推進など、社会課題に根ざした事業を展開しています。制度導入にとどまらず、従業員が当事者意識を持って将来のお金と向き合えるよう伴走し、企業とともにお金に関する課題の解決を支援しています。
・サービスURL:https://www.early-cross.com/business/
■お金の見える化サービス『マネーフォワード ME』について
『マネーフォワード ME』は、誰でも簡単に続けられるお金の見える化サービスです。ご利用中の銀行や証券会社の口座・クレジットカードなどを自動でまとめ、家計簿を自動作成します。家計や資産を一元管理し、自分のお金の流れや資産の現状を把握することで、お金の不安をなくすための第一歩をサポートします。
・サービスURL:https://moneyforward.com/me
■各社概要
<株式会社アーリークロスについて>
名称 :株式会社アーリークロス
所在地 :福岡県福岡市中央区春吉3丁目 21-18 GEST25ビル
代表者 :代表取締役 花城 正也
設立 :2016年12月
事業内容 :企業型確定拠出年金(企業型DC)導入サポート
URL :https://www.early-cross.com/
<株式会社マネーフォワードについて>
名称 :株式会社マネーフォワード
所在地:東京都港区芝浦 3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
代表者:代表取締役社長グループCEO 辻庸介
設立 :2012年5月
事業内容:プラットフォームサービス事業
URL :https://corp.moneyforward.com/
<マネーフォワードホーム株式会社について>
名称 :マネーフォワードホーム株式会社
所在地 :東京都港区芝浦 3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
代表者 :代表取締役社長 金坂直哉
設立 :2024年8月
事業内容:PFMなどの個人ユーザー向けサービスの開発・提供
URL :https://corp.hm.moneyforward.com/
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