建築界のノーベル賞といわれる「プリツカー賞」受賞が決まった建築家・磯崎新さんによる北九州市内の公共建築をめぐった。
磯崎さんの自由で斬新な発想の設計手法に感銘を受けた当時の北九州市長・谷伍平さんの依頼で、北九州のランドマークといえる「北九州市立美術館」(竣工1974年)を皮切りに、「北九州市立中央図書館」(同1974年)、「西日本総合展示場本館」(同1977年)、「北九州市立美術館アネックス棟」(同1986年)「北九州国際会議場」(同1990年)を次々と設計した。
磯崎さんのもとでの修行経験を持つ建築家の西岡弘さんは「これだけ多数の磯崎さんの代表的な公共建築が存在する都市は他にない」という。
「磯崎さん建築を都心集客のためのコンテンツとしたい」と考える市産業経済局MICE(マイス)推進課は今後、「建築マップ」の整備なども視野に入れている。