門司港に3月19日、築約100年の古民家を改修したカフェ「グリシェン」(北九州市門司区本町)がオープンした。
現地の住宅の居間を模した空間。靴を脱いでリラックスすることができる
店舗面積は約20坪、店内には20の客席と「中国・新疆ウイグル自治区の一般家庭の居間」を模した4畳大の空間を備える。
店主の中川裕美さんは「高校生のころに見たNHK『シルクロード』に影響され、大学では東洋史を専攻し、社会人となってからはマルコポーロの足跡をたどる旅を始めた」といい、特に足しげく赴いた新疆ウイグル自治区の人々との交流を通じて、民族衣装やじゅうたんを買い求め、「数百着に及ぶ衣装のコレクションの貸し出し」も行うほどになった。店名のグリシェンは「現地の『花壇』を意味する言葉」という。
昨年、「パートナーの生まれ故郷でもある門司港でカフェを」と思い立ち、「メーンの観光地からは少し離れた、住民との交流も生まれやすい路地裏の長屋」を賃借し、友人らの手を借りながら、約4カ月かけて自ら改修した。
提供するメニューは、「現地の友人から習った」羊肉の炊き込みご飯の「ポロとキーマカワプ(羊のハンバーグ)添えランチ」(1,000円)や、門司港のご当地グルメ「焼きカレー」(サラダ付き、800円)など。
営業時間は11時~23時。火曜定休。