門司駅前の「ブリックホール」(北九州市門司区大里本町3)で7月1日から、イラストレーター「TUNE(ツネ)」さんの個展「赤煉瓦(れんが)ジャック ツネ展」が行われる。
アルバイトやパートを3件掛け持ちしながら「収入はほとんどイラストの材料に消える」というツネさんが、最近1年間に描きためたポスターやポストカードなどで「会場内を埋め尽くす」展示をする。期間中の土曜・日曜はライブペインティングも行う。
ツネさんは、書家の母親の影響を受けて3歳ごろからイラストを描き始めたといい、一貫して70~80年代の「ラモーンズ」や「ドアーズ」など、パンクやロックミュージシャン、「ロン毛でひげ面のダメ男」をモチーフにしたイラストを中心に描き続けている。
「日本では、絵を買って飾るという習慣になじみがない。できるだけたくさんの人にイラストを見てほしいこともあってなるべく安く描く」とツネさん。クラブイベントなどでは似顔絵を500円で描いたり、ポスターも1,000円程度で販売したりしている。4月には北九州弁をテーマにしたLINEスタンプ「焼きうどん子ちゃんとパンチのパー君」を発表した。
最近は、出会った人をその場でスケッチし、パソコン上で着色する手法に取り組み、「エロかったり、シュールだったり、きわどい表現だったり」するイラストをインスタグラム上で発表している。「インスタグラムでは海外のフォロワーも多く、日本よりも欧米の人に受けている実感がある。将来的にはニューヨークで個展を開きたい」と抱負を話す。
開催時間は11時~21時。観覧無料。7月12日まで。