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小倉の久留米ラーメン店「宝龍」 ギターと歌でもてなし25周年

「ギターの練習をしている時にお客さまが入ってきて、そのまま歌い続けたことがきっかけ」と田川さん

「ギターの練習をしている時にお客さまが入ってきて、そのまま歌い続けたことがきっかけ」と田川さん

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 九州歯科大学前のラーメン店「宝龍」(北九州市小倉北区真鶴)が8月23日、開業25周年を迎えた。

皮から手作りする「ワンタンメン」(700円)

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 市内の老舗久留米ラーメン店で11年修業した店主の田川雅敏さんが1990年に開業。「豚のゲンコツや背骨、皮など10種以上の部位を使って取る」という、さっぱりした軽めのスープが特徴。6~7年前から客のリクエストに応じて「50の手習いで始めた歌とギター」を披露するようになり、歌うラーメン職人としても知られている。

 開店当初から自家製麺にこだわっているが、「今の麺に落ち着くまで大きな変化が何度かあった。配合に迷いがあったり、客から『麺が違う』と指摘されたりしたが、水分の量やかんすいの比率など、試行錯誤を重ねると自然と身についた。単純にスープと麺の組み合わせだけではない複雑な味わいの差異が出る」といい、現在は他店への卸もしている。

 「開店したころは学生だったお客さまが、子を連れてきて、さらには孫も連れてくるようになった」と25年を振り返る田川さん。「スープが冷めてしまうので替え玉は提供しない。もともと久留米ラーメンには硬麺という文化もない」と久留米ラーメンの伝統にこだわり、今後もその姿勢を貫くという。

 営業時間は11時~22時。毎月16日定休。田川さんは今年からラーメン店主のグループ「六倉会」の会長を務め、10店による共同販促イベントの「スタンプラリー」を開催している。

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