小倉・西港に11月29日、つけ麺専門店「毘侍家(びじゃ)」(北九州市小倉北区西港)が小倉駅前の屋台村「小倉十三区」(京町3)から移転オープンした。
199号線沿い「古着の西海岸」そばに移転オープンした「毘侍家」
店舗面積は30坪、席数は約50席。若松区で2012年4月に開業した同店は「濃厚な魚介豚骨つけ麺と後味がさっぱりしたクリーミーな豚骨ラーメン」(店主の藤井勝秀さん)を主力とし、産業道路に面した立地で工場勤務者やサラリーマンのニーズをつかんだ。
昨年2月には、同様にサラリーマン客らでにぎわう屋台村に移転し人気を得たが、「ホワイトカラーや学生、肉体労働者も行き交うこの場所に以前から注目していた」といい、タイミングよく空いた現在の物件に移転してきた。
藤井さんによると、移転と共に豚骨スープの製法や麺のブレンドを刷新し、「国産豚骨のみを大量に使って長時間高火力で炊き出し、極限まで濃度を高めた」スープと、「加水率を高め、つるつるもちもちの食感」の極太麺に変更したという。スープによって麺の種類を変える工夫もしている。
福岡県内には、「博多」「長浜」「久留米」などのご当地ラーメンが多数存在するが、「北九州ラーメン」という定義がない。藤井さんは今後周辺の店舗と協調して「北九州ラーメンのブランディングを推し進めたい」と意気込む。
つけ麺は「豚骨スープ」と「魚介入り豚骨スープ」が選べ、主なメニューは「つけ麺」(750円)、「半熟味玉つけ麺」(830円)「熟成黒マー油つけ麺」(850円)、「全部乗せ」(900円)など。ラーメンは「自慢のとんこつ」(630円)、「特製旨辛―油」(680円)、「熟成マー油」(700円)、「背脂こってり」(800円)など。
つけ麺の麺は「普通盛り」で250グラムあり、「茹で上げると500グラム近くある。大盛りはその倍なので、約1キログラムの麺になる」(藤井さん)といい、大盛りを注文した、近所の会社に務める40代のサラリーマンは「盛りすぎ。食べきれないかと思った。夜の食事はいらないと思う」と満足気だった。
営業時間は、11時~14時30分、18時~21時30分。