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J2「ギラヴァンツ北九州」横手社長辞任 新社長に原強化本部長

来年1月1日から新社長に就任する原憲一さん(左)と現社長の横手さん

来年1月1日から新社長に就任する原憲一さん(左)と現社長の横手さん

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 J2ギラヴァンツ北九州(本社=北九州市小倉北区浅野3)が12月16日、緊急記者会見を開き、横手敏夫社長辞任と原憲一新社長就任を含む新人事を発表した。

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 来年4月の株主総会までの(本来の)任期を途中で退任することについて、横手社長は「今年70歳を過ぎ、社長在任も7年たった」「J2昇格後、観客動員数が低迷している」「2017年に新スタジアムが完成し、本拠地を移すまでの1シーズンに新体制で臨んでほしい」ことなどを挙げた。

 今シーズン、「殴り倒せ」という意味を含む方言「ぶちくらせ」を巡り、応援で使い続けたサポーター14人を無期限入場禁止にするなど、クラブと一部のファンとの間でもめた、いわゆる「ぶちくらせ問題」が運営に混乱を来したことについて、「けじめをつけるという意味で、退任理由に含まれる」とも。横手社長は12月31日をもって社長を退任する。常務取締役の二村弘志さんも退任する。入場禁止処分したファンとは「すでに個別に対応中で、今後も対話を通じて善処する」とも。

 来年1月1日からは、常務取締役で強化本部長の原憲一さんが昇格する予定。原さんはクラブの前身のNPO法人「北九州フットボールクラブ」を立ち上げたメンバーの一人。昇格理由について、横手社長は「アマチュアやプロを問わずクラブの本質は変わらず、北九州のサッカーを見つめてきた原さんが新社長にふさわしいと(臨時の取締役会で)判断した」と説明する。空いた強化本部長の席には、「鹿島アントラーズ」や「アビスパ福岡」で選手育成を担当した野見山篤さんが就任する予定。

 原さんは観客数増の課題として、「スポーツ観戦を市民の生活文化の中にどうやって根付かせるか。観客数8501人を記録した試合の市民の協力体制の分析などを行い、来シーズンの方策を見極めたい」と抱負を話した。

 横手社長は在任期間中の思い出として、「2009年11月23日、アルテ高崎との試合に勝ちJ2昇格を決めた時にはファンらとともに男泣きした」などと振り返った。

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