小倉の「船場ひろば」(北九州市小倉北区船場町)で5月19日、同所に設置されている「UMINATO BENCH(ウミナトベンチ)」の落書き消去作業が行われた。
落書き被害に遭った同ベンチは、昨冬に開催された「こくらクリスマスマーケット」に合わせて設置されたストリートファニチャー。4脚を合わせると全長は14メートル。建築士の田村晟一朗さんが完成以来、大勢の市民が憩う場所として定着し、ベンチを介して人々が憩い、日常に元気で豊かな時間が流れる「都市のうねり」が広がることを願い続けているだけに、今回の被害は作り手として痛恨の思いだという。
当日は、被害を重く見た関係者の呼びかけで田村さんをはじめ、北九州市の職員やボランティア約30人が現場に集まった。約1時間でベンチや街灯の支柱に施された落書きを除去。ベンチは設置当初のきれいな状態に戻った。
田村さんは「落書きをした人にとっては自己表現かもしれないが、決してアートではない。消されることの惨めさや、消すことの大変さがもし分かるなら二度としてほしくない」と話していた。