北九州で活動するグラフィックデザイナーの岡崎友則さんが3月、自ら編集・デザインした小冊子「錆ZINE(サビジン)」を発行した。
「北九州芸術劇場」(北九州市小倉北区室町1)が昨年から主宰しているアート活動の「北九州芸術工業地帯」の一環で、岡崎さんが「街や人の営みに感じる錆」を撮りためた写真や、近代遺産や工場の風景を切り絵風にコラージュしたイラストで表現した。
ZINEとは、アーティストやクリエーターが、ファッションや音楽、イラスト、写真などをテーマに自主制作する少数部数の冊子のことで、1980年代の米・西海岸のスケーターたちがストリートカルチャーを発信する目的で作り始めたといわれている。日本では、衰退する紙媒体に対する書籍文化の啓発や「同人誌」文化を背景に、コピー機やプリンターで少数発行する活動が広がっている。
体裁はB5版20ページ。同劇場などで無料配布中。