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「TOTOミュージアム」開館10周年、来場者60万人超え 館長ツアー開催も

国道3号線に面する「TOTOミュージアム」

国道3号線に面する「TOTOミュージアム」

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 TOTO(北九州市小倉北区)が開館した「TOTOミュージアム」(小倉北区中島2)が8月28日、10周年を迎えた。

来館者に開発当初の「ウォシュレット」を説明する古賀淳一館長

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 同館は、2015(平成27)年に同社創立100周年記念事業の一環として開館。節目を記念して8月28日・30日・31日の3日間、特別イベントを開いた。館長の古賀淳一さんが来場者を案内する「館長ツアー」を行い、通常非公開の地下免震構造なども披露。3日間で約1100人が来場し、ツアー参加者は68人だった。

 建物は主要幹線道路の国道3号線に面し、「緑豊かな大地」をイメージした高層棟と、「水滴」をイメージした低層棟が組み合わさった独特のフォルムで存在感を放つ。展示は、初代社長・大蔵和親が小倉に工場を建設した経緯や、温水洗浄便座「ウォシュレット」の開発秘話、歴代製品に加え、かつて手がけていた食器や風呂おけなども紹介する。館内は6つのゾーンに分かれ、「森村組」に始まる創業のルーツをたどる第1展示室、日本の住環境の変遷を紹介する第2展示室、旧「東洋陶器」ブランドの食器展示などが並ぶ。

 7月11日には累計来館者数が60万人を超えた。来館者数は年間約6万人で一定に推移しており、その背景には、同社のトイレ・水栓金具・浴室・洗面・キッチンなど水回り商品を展示するショールームを併設していることがある。製品に触れる機会を求めて訪れる一般客や建築関係者が、ミュージアムにも立ち寄るケースが多いという。

 近年はインバウンド需要も拡大し、全来館者の約12%を占める。広報担当の山崎明子さんによると、東アジアや欧米の旅行者が多いという。古賀館長は「日本のトイレ文化への関心の高さを実感する。海外売上比率は現在27%だが、2030年度には40%を目指したい」と展望を語る。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館無料。

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