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小倉で「着地型観光」講演会-「地元の人を巻き込み情報発信、観光客誘致を」

多くの失敗・成功事例をもとに熱く語る井手修身さん。

多くの失敗・成功事例をもとに熱く語る井手修身さん。

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 小倉・魚町のクリエーター向けテレワーク施設「フォルム三番街」(北九州市小倉北区魚町3)で2月16日、着地型観光を通じたまちづくりをテーマにした「北九州まちづくりサロン」が行われた。

クリエーター向けテレワーク施設「フォルム三番街」に約50人が集まった。

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 同イベントは、主催するNPO法人「北九州タウンツーリズム」が今年1月に「法人認証」を受けたことを記念して企画されたもので、当日は約50人が参加。福岡市で着地型観光を推進するNPO法人「イデア九州・アジア」理事長の井手修身さんによる基調講演と交流会が行われた。

 「着地型観光」とは、従来の旅行代理店などが出発地で集客する「発地型」に対して、「地元の人が地元の情報を発信し、観光客を誘致する」ことをいう。「どこに行ったかではなく、現地の人と交流してどのような感動を味わったか」がポイントとなり、地域活性化のための「ソーシャルビジネス」として注目されている。

 「行政が作った箱ものは、でき上がった途端に陳腐化が始まるが、住んでいる人が面白おかしくセンスよく企画することで、いつまでも飽きさせない仕組みやまちづくりができる」と井手さん。「NPOといえども収益を維持しながら集客することが大事。キラーコンテンツの構築で収益モデルを充実させることと、分かりやすいテーマを設けてテレビなどのマスメディアに取り上げてもらい、広報コストを下げることもポイント」とも。

 井手さんは、リクルート在職時代から「地域活性化」をテーマに活動してきた。「リクルート社の社訓でもあった『自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ』は地域に新しい価値観を生み出す。20年後も同じ思想で活動し続けたい」と話す。

 主催した同NPO理事長の大内田さんは「団体自らが発信し、地域の人々を巻き込んで、北九州のまちの活性化につなげていきたい」と抱負を語る。

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