小倉・中井のラーメン店「らーめん 志士」(北九州市小倉北区中井2)が4月4日、3周年を迎えた。
6店のラーメン店主でつくる「六倉會」では会長を務める別所さん。「普通はライバルに教えない秘訣など情報共有できるのも、仲のいい仲間だからこそ」と話す。
北九州でラーメン店といえばほとんどが「豚骨スープ」だが、店主の別所武さんは「ライバルが少ない場所での戦いを」と思い、「しょうゆ」や「塩」ベースのラーメンに挑んだ。「スーパーの精肉店で豚の骨や鶏がらを取り寄せ、夜中に公園で骨を割ってスープの試作を重ね、他店を食べ歩くなど研究をして、独学で現在の味を確立した」と別所さん。
3年前の開業時には会社勤めをしていた別所さん。昼間はサラリーマンとして働き、夜間のみの営業でスタートした。「特に告知もせずにオープンして、人通りの少ない場所なので毎日数杯しか出なかったが、豚骨ではないことで次第に口コミが広がり話題にされるようになった」と振り返る。
3月に行われた「第2回 北九州ラーメンフェスティバル」のファン投票では、参加21店舗中4位に輝いた。「なみいる豚骨の有名店がひしめく中で4位になれたのはとてもうれしい。多くの仲間の手助けで入賞できた。優勝を狙って早い段階から準備し、数多く提供できたのも奏功した」という。
「小さな店だが、ここでさらに研さんを重ねて、おいしいラーメンを作り続けたい」とも。
営業時間は11時~14時、17時30分~23時(スープが無くなり次第修了)。日曜・第3土曜定休。