北九州イノベーションギャラリー(北九州市八幡東区東田2)は3月31日、「北九州産業遺産お散歩ガイドブック」を発行した。編集はNPO法人「北九州タウンツーリズム」(小倉北区)。
同NPOはこれまで同ギャラリーと共同で、2年間で計6回まち歩きツアーを行ってきた。誌面では、門司の「ビール工場跡地」や若松の「石炭関連施設」、八幡の「製鉄関連施設」、「鉄道関連施設」など、北九州市を代表する産業遺産30カ所以上と、「角打ち」やB級グルメなど、ツアーで訪れた場所を中心に取り上げた。
「バスの乗り入れができないので行くことができなかった小倉南区の『道原(どうばる)貯水池』など、ツアーでは行けなかったおすすめのポイントも多く紹介している」と事務局長の大内田奈津子さん。「ガイド片手に一人でふらっと訪れても楽しめる産業遺産をたくさん掲載した」とも。
編集開始から刊行まで約3カ月と短期間で仕上げ、「一年を通じて利用されるガイドのため、極端な季節性が出ないように写真を撮り直すなど苦労もあったが、まだまだ紹介したい産業遺産は多い。改訂などで発行を続けていきたい」と大内田さん。
仕様はB5版、16ページオールカラー。5000部発行。各区役所、観光案内所などで配布するほか、北九州市に転入してくる市民、同NPOが5月19に開催する「ようこそ北九州ツアー」(4月20日募集開始)参加者にも配布予定。