小倉・魚町銀天街の中屋興産ビル(北九州市小倉北区魚町3)で5月1日、東京・青山にあった同潤会アパートに関する展示「Re1920 記憶~同潤会青山アパートメント」が始まった。
壁面一体にかつての同潤会青山アパートの写真やヒストリーパネルが並ぶ。
同ビル地下(約500平方メートル)に、同アパートの原寸大間取り図(約170平方メートル)を撮影用テープで再現。期間中、主催する、いしまるあきこさんが「実際の間取りの中で生活するように」滞在する。「もともと『リノベーション』自体に強い関心がある。同潤会青山アパートは、実際に生活した人や商いをした人が上手にリノベーションして街並みに溶け込んでいた。そんな同潤会青山の魅力を残して広めていきたい」といしまるさん。
いしまるさんは、2011年に同ビルで行われた「リノベーションシンポジウム」に参加したことがきっかけで「北九州のリノベーションが熱いと感じた」という。会場となった中屋興産ビルは「メルカート三番街やポポラート三番街の開発など、同潤会アパートで行われてきたリノベーションに通じるものがある」と話す。
同様のアート活動をこれまで東京などでも行ってきたが、「会場も狭く、使用料も高い。ここでは活動に対する理解も頂いて、準備期間も十分に取れた。ここからこのイベントをスタートすることができるのも何かの縁」とも。今後、福岡市、大阪、東京と同様のイベントを巡回していくという。
併せて、「同潤会青山アパートの写真」「映像」「模型」なども展示している。
開催時間は11時~21時。入場無料。5月4日まで。