小倉北区の中心部に近い馬借地区の市道、三萩野魚町線（みかげ通り）に3月22日、自転車専用レーンが整備され共用が開始された。

　環境に優しい都市づくりを目指す北九州市が自転車専用レーンの設置を進めていたもので、みかげ通りの車道に並行して上り、下り方面ともに設置した。幅2メートル強の自転車専用レーンは北側がブックセンタークエスト小倉本店（北九州市小倉北区馬借1）から、南側が北九州市立医療センター（馬借2）までの間の直線約200メートルを結ぶ。

　この区間は市の繁華街に近く、旦過交差点では日夜、車両、自転車、歩行者が混雑する場所。これまでは、車両や歩行者に注意しながら不安定な徐行運転を余儀なくされていた自転車利用者にとって、この専用レーンでは短いながら安全性が担保される。さらに安全面にも配慮し、車線と自転車専用レーンを分離し、カラー舗装で歩道と区分ける。

　三萩野に住む大学生の山本さんは「この前から工事をしていたので完成するのを楽しみにしていた。今日初めてこの道を走ったが、人や車を気にしなくていいのでスイスイ通行できた。対面から来る自転車も余裕のスペースで交わせるので安心。ここだけではなく、市内の至る所でこんな道を整備してほしい」と話していた。