小倉の「あるあるシティ」(北九州市小倉北区浅野2)で7月14日、「石ノ森章太郎 萬画の世界展」が始まった。主催はアパマンショップネットワーク(東京都中央区)。
会場では、漫画家・石ノ森章太郎作品が集まり、東日本大震災の津波で壊滅的な打撃を受け再開に向けて作業が進められている「石ノ森萬画館」(宮城県石巻市)から借り出した、初代「仮面ライダー」等身大フィギュアやサイクロン号、「サイボーグ009」「キカイダー」などの原画などを展示。石ノ森作品の年表イラストパネル、10月公開予定の劇場版「009 RE:CYBORG」の映画情報なども合わせ、展示物は数百点に上る。加えて、被災状況を記録したパネルなども、約190坪のスペース内に展示する。
ミニシアターでは、同館でしか見ることができなかったオリジナル上映作品「龍神沼」(15分)と「消えた赤ずきんちゃん」(14分)を鑑賞できる。「石ノ森萬画館が閉鎖中の今、この作品を見ることができるのはここだけ」と、同社のあるあるシティ事業部主任・西條(にしじょう)さん。
「石ノ森萬画館の展示物は主に2階に集中していたので、多くの作品が津波の被害を免れることができた。復興に向けて作業が進められている現地の情報を伝えるとともに、この展示やグッズ販売の収益を支援のために使いたい」と西條さん。
開催時間は11時~20時。入場料は中学生以上=500円、小学生以下=300円、乳幼児=無料。9月2日まで。