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小倉でアウトサイダーアーティスト三人展-切り絵・油彩・写真40点展示

左から、油絵の高坂さん、切り絵の大森さん、写真の大石さん。

左から、油絵の高坂さん、切り絵の大森さん、写真の大石さん。

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 小倉・馬借の「ディーキューブギャラリー」(北九州市小倉北区馬借1、TEL 093-533-3456)で7月17日、ハンディを持ったアーティストによる「匠・三人展」が始まった。主催は、身体的ハンディをもったアーティストの活動を支援する団体「みち企画」(神岳)。

「地上90センチメートルの目線で『おもしろい写真』を撮って行きたい」と大石さん。

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 ギャラリーには切り絵・油彩・写真の作品40点を展示。参加アーティストは、大石厚生さん、油彩の高坂昇さん、切り絵の大森浩之さん。

 大石さんは、中学生のころから写真を撮り始め、本格的に車いす生活になった2006年からは、健常者の視点より低い「地上90センチからの日常生活」を切り取っている。「健常者の方々は気づかない子どもと同じ目線で見た『面白い写真』をこれからも撮り続けていきたい」と話す。

 「これまで63年間油彩画を描いてきた。7年ほど前に脳梗塞を患い、アトリエにこもって創作活動に打ち込むようになった。現在は、次々と発見される新しい星などを描く『宇宙シリーズ』に力を入れている。最終的には1000作が目標だが、現在は40作目」と抱負を話す高坂さん。高坂さんが描いた「北九州の風景シリーズ」ポストカードセット(7種、1,500円)も販売している。

 大森さんは以前僧侶だったころに覚えた写仏を基に、現在は切り絵に打ち込んでいる。「母の友人の勧めで始めた切り絵だが、これまで発表の場がなかった。期間中は会場で切り絵のデモンストレーションも行うのでぜひ足を運んでほしい」と話す。

 「身体的ハンディのある人の芸術文化活動を、当事者の手で企画・運営する」ことを主な事業として、2010年に活動を始めた同団体。代表の佐藤拓也さんは「ハンディを持ったアーティストがまだまだ埋もれている。展覧会を行うのは今回が初めてだが、これからもそうした方々を発掘し、広く世に知っていただける場を作っていきたい」という。

 開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月22日まで。

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