小倉在住の似顔絵師たおゆかさんが7月5日~8日、フランス・パリで開催された「ジャパンエキスポ2012」に出展し、4日間で120人の似顔絵を描き、来場者の好評を博した。
ジャパンエキスポは漫画、テレビゲーム、ファッション、音楽などの日本のサブカルチャーをテーマに600以上のブースが出展するヨーロッパ最大級の日本イベントで、今年の来場者は20万人を超えた。日本からは、きゃりーぱみゅぱみゅさんや、ももいろクローバーZなどポップカルチャーを代表する著名人も招待客として名を連ねている。たおさんは、友人のイラストレーター・しいたけさん(京都郡)らと共に、4度目の出展。
「約6年前にパリのジュンク堂でイラスト集が販売されたことがきっかけで『ジャパンエキスポ』の存在を知った」というたおさん。「色紙に色鮮やかに短時間で仕上げる『似顔絵』は日本だけの文化。ヨーロッパの人々が『似顔絵』をどう感じるか確認してみたかった」と出展のきっかけを話す。
たおさんは、笑顔で似顔絵を描く「絵顔道」を提唱し、イベント会場などで来場客の似顔絵を描いている。「うきうきした気分の時の笑顔はほんとうに美しい。その瞬間の笑顔をイラストで描くことで思い出を深めていただければ」と話す。「リピーターも多く来場した。生き生きした笑顔を描き続けて、現地でも自分らしい似顔絵を根付かせたい。来年もぜひ出展したい」と意気込みを見せる。