小倉の魚町・鍛冶町を中心とする繁華街一帯で8月18日、700人対700人の大規模街コン「北九コン」が行われた。主催は、街づくり団体や商工会議所などで組織された実行委員会。
同日15時、FMラジオの生放送で、井上勲小倉北区長が「乾杯」の掛け声をし、38店舗一斉に乾杯が行われた。
街コンは、街ぐるみで行われる大型の合コンイベントで、「出会いの場の創出や地域活性化、少子化問題」などがテーマに掲げられ、各地で開催されている。実行委員長でNPO法人「北九州青年みらい塾」代表理事の松尾孝治さんは「恋人探しだけでなく、共通の趣味を持つ友人や、新しいビジネスの誕生などさまざまな出会いが生まれる。小倉では初開催」と話す。
当日は、カフェや居酒屋、焼き肉店、レストランなど38店が参加。ドリンク飲み放題・フード付きで、3時間の時間制限内、参加者は各店をはしごした。当初募集していた女性500人の枠は8月初旬に売り切れ、急きょ参加店に掛け合い席数を増やした。結果的に男女1400人分のチケットが開催前日に売り切れた。
「小倉都心部のにぎわいづくりや、人と人の出会い、人と店の出合い、人と街の出合いを通じて『ワクワク感やドキドキ感を提供して、北九州って楽しい、面白い』と思ってもらえるような仕組みづくりができれば」と松尾さん。「小倉都心部での開催は初めてということもあり、参加者の募集は不安もあったが、飲食店の若手経営者グループの協力も得られ完売することができた」とも。
参加店の一つ「カフェボンゴ」(北九州市小倉北区魚町1)の吉富社長は「このイベント単独での収益は見込めないが、これまで店に足を運んでもらえなかった新しい客層の取り込みや2次会、3次会需要にもつながる。定期的に開催してほしい」と期待を寄せた。