ローソン(東京都品川区)は10月8日から、「八幡ぎょうざ協議会」(北九州市八幡東区中央町2)が監修した「餃子おにぎり」を九州地区の956店舗で限定販売している。
八幡地区のギョーザ専門店では、焼きたてをそのまま鉄鍋で提供する「鉄なべ系餃子」や、肉厚の皮にジューシーな具が特徴の「中国本土系餃子」など、各店が趣向を凝らしている中、同協議会では、ゆずごしょうを薬味に用いる地域的な特徴を「八幡ぎょうざ」の定義として定め、イベントなどで紹介している。
八幡製鐵所の企業城下町として栄えた八幡地区を中心に、「製鉄所勤務の肉体労働者がスタミナ料理を求めたことや、中国との鉄鉱石取引が盛んだった」ことに由来して、数多くのギョーザ店が立ち並ぶことに着目。ギョーザをテーマにした地域振興を目的に同協議会が発足し、テレビ局や新聞各社などへの広報や食のイベントへの参加など、積極的にPR活動してきた。
「おにぎりと組み合わせるギョーザには、ゆずこしょうの味を強く打ち出すようにお願いした」と専務理事の原田昌憲さん。「今月北九州で『B-1グランプリ』が開催されることもあって、グルメへの機運が高まっている。B-1に合わせた限定販売だが、この販売を通じて『八幡ぎょうざ』の知名度を上げていきたい」と話す。
価格は125円。10月30日まで。