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小倉・魚町銀天街で「物販の科学」講座-「通行量10%増えた」が商店主らに危機感

「いろいろな層に応じられる商品区分を」と徳光さん

「いろいろな層に応じられる商品区分を」と徳光さん

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 小倉・魚町のクリエーター向けインキュベーション施設「フォルム三番街」(北九州市小倉北区魚町3)で10月26日、「物販におけるサイエンス」セミナーが行われた。主催は中屋興産(同)。

魚町銀天街の商店主ら約70人が詰めかけた

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 これまで「リノベーションによる遊休不動産の利活用講座」などを開いてきた同社「三番街事業部」が取り組む講座で、「商店街が抱える構造的な問題と、これから目指すべき姿の模索」を目的に、商店街店主ら約70人が受講した。

 講師は、マーケティングコンサルタントで「モノコト コネクション」社長の徳光次郎さん。フリーアナウンサー・徳光和夫さんの弟で、タレント「ミッツ・マングローブ」さんの父親でもある徳光さんは、「伊勢丹」でのマーチャンダイザー経験を織り交ぜながら「売れるための客観的法則」を説いた。

 魚町銀天街は、市が行った通行量調査によると「対前年比10%以上」通行客が増えたが、業績を伸ばしている店は少ない。「空きテナントも目立ち、通行客のニーズと店の品ぞろえにミスマッチが起きている。商売の原点である客のニーズをつかみ、それぞれの商店が危機感を持って、活気を取り戻してほしい」と、商店街関係者。

 講座の中で徳光さんは「これまでは原価プラス利益で価格が決まっていたが、今はお客さまのニーズによって価格が決まる。今自分が売ろうとしているものは、誰が何のために買うのかを見極めることが基本」と話す。「トップセラーではなくワーストセラーを見つけて、いったん売り場から排除するべき」と商店主らの意識改革を促しながら、「お客さまは常に売り場で迷っている。お客さまと対話できるいい販売員を育て、いかに買いやすい売り場を作るかが大切」と伊勢丹で取り組んだ実例を交えながら話した。

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