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小倉・魚町銀天街で「第四の消費」講座-「シェア店街」で生き残りへ

「商店街は『売りっぱなし』ではなく、ケアやメンテナンスを意識しながら、そこに住んで、作って売るという人のつながりを生み出し、安心・安全・幸福・充実を提供する『シェア店街』になるべき」と三浦さん。

「商店街は『売りっぱなし』ではなく、ケアやメンテナンスを意識しながら、そこに住んで、作って売るという人のつながりを生み出し、安心・安全・幸福・充実を提供する『シェア店街』になるべき」と三浦さん。

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 小倉・魚町銀天街の中屋興産(北九州市小倉北区魚町3)で6月23日、マーケティング講座「第四の消費時代の社会と商店街」が開かれた。

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 これまで「リノベーションによる遊休不動産の利活用講座」などを開いてきた同社「三番街事業部」が取り組む講座で、「商店街が抱える構造的な問題と、これから目指すべき姿の模索」を目的に、商店街店主や学生、クリエーターなど約70人が受講した。

 講師でマーケティングリサーチャーの三浦展(あつし)さんは、著書「第四の消費」の記述を引用しながら「少数の中流階級が消費を楽しんだ『日露戦争~第二次世界大戦』の第1の時代、高度成長の波に乗り家族を中心とする消費が進んだ『戦後復興~高度成長期(オイルショック)』の第2の時代、消費が個人に向かった『オイルショック(低成長)~バブル崩壊』の第3の時代」を定義付けした上で「『リーマン・ショック、3.11以降』の4の時代は、ものを所有する喜びから、『ことの体験やつながりによる喜び』に転換している」と話した。

 「商店街は『売りっぱなし』ではなく、ケアやメンテナンスを意識しながら、そこに住んで、作って売るという人のつながりを生み出し、安心・安全・幸福・充実を提供する『シェア店街』になるべき」と三浦さん。「人のつながりが生み出すうれしさを提供できる町へ」と説き、これからの商店街に向いた業態として「シェアオフィス」「コワーキングスペース」「コミュニティーカフェ」「コミュニティー農園」「ドッグラン」「便利屋」「職安」などを挙げた。

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