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小倉で「青山真治クロニクルズ」展 門司出身映画監督・青山さんの原点探る

青山真治さん

青山真治さん

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 門司区出身の映画監督・青山真治さんの映画関連資料を集めた展覧会「青山真治クロニクルズ」が12月2日、「北九州市立美術館分館」(北九州市小倉北区室町1)で始まる。

「共喰い」拘置所・面会室 草案

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 2022年3月に57歳で亡くなった青山さんは生前、「北九州サーガ三作」と呼ばれる「Helpless」(1996年)、「EUREKAユリイカ」(2000年)、「サッドヴァケイション」(2007年}のほか、長編・短編合わせて約50本の作品を残した。監督としてだけでなく、批評、プロデュースなどで多くの映画に関わり、音楽家や小説家、舞台演出家として映画人の領域を超えた分野で活躍した。

 同展では、前出の作品のほか、「東京公園」(2011年)、「共喰い」(2013年)などの代表作から完成に至らなかった未公開作まで数々の作品に関連する脚本、美術デザイナー・清水剛さんによるデザイン原画、実際に撮影で使われた衣装、宣伝ポスターやスチール写真などを紹介する。

 このほか、メイキング映像や没後発見された作品資料の展示、妻で女優のとよた真帆さんが登壇する青山作品についての解説・トークイベントも予定する。

 主催する北九州市民映画祭実行委員長の吉武あゆみさんは「映画ファンだけでなく、地元の北九州の人たちに監督をより深く知っていただきたい。北九州市から高いクリエイティビティーを持つ人が生まれた背景や功績を広く発信する機会となる。見に来てほしい」と呼びかける。

 開場時間は10時~18時、観覧料は、一般=1,300円、高校・大学生=800円、小・中学生=600円、65歳以上=1,000円。12月17日まで。

 同時開催する「北九州市民映画祭」でも青山真治さんの作品を特集する。上映作品は、「高塔山ジャム2011」(2011年)、「赤ずきん」(2008年)、「FUGAKU」三部作(2013~2015年)。開催日は12月8日~10日。入場料は、一般=1,500円、25歳以下=1,300円。

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