小倉・魚町の猫カフェ「小倉猫茶家」(北九州市小倉北区魚町3、TEL 093-541-0102)が、オープンして2周年を迎えた。オープン日は2010年10月25日。
靴を脱いでくつろげる「リビングルームのような内装」の店内には木製ベンチとテーブルが用意され、店舗面積は約15坪、席数は12席。現在、猫10匹と共に客を出迎えるのは店主の山下信幸さん。山下さんは前職のレストラン勤務時代に、福岡県内で殺処分される猫の数が「全国ワースト1位」であることを知り、「北九州市動物愛護センター」や全国的な動物愛護ネットワークの「アニマルレスキュー」と協調しながら、猫愛護の啓発活動をしてきた。その後、拠点となる活動の場の重要性に気づき「猫カフェ」の開業を思い付いた。
「ここには処分予定だった猫たちが多くいる。最初は人間に敵対心も持っていた猫たちが、やがて心を開くようになり、人間と共存できるようになる。そうして里子に出した猫がこれまで15匹いる」と山下さん。「経営はとても厳しいが、猫の成長を見守ることや、里親が猫を連れて会いに来てくれることが、とてもうれしく励みになる」という。
「『飼えなくなったから』と飼い続けたペットを役所に持ち込むような、安易に猫や犬を飼う人が増えている。猫と里親双方が不幸なことにならないように、里親候補には『ホームステイ』のお試し期間を通じて、その家庭環境になじむかどうかを見極めている」と、山下さんは猫とその家庭の相性を重視した里親探しを続けている。
利用料は、30分500円(ワンドリンク付き)、60分1,000円(フリードリンクまたはワンドリンクとデザート付き)など。飲食メニューとして「ミートグラタン」「焼きカレー」「カルボナーラ」「ペペロンチーノ」(以上500円)などをそろえる。
営業時間は11時~21時。火曜定休。