北九州の酒造会社3社でつくる「北九州三醸造士の会」が2月10日、「北九州市誕生50周年記念酒」を発売する。
「50年を振り返り、明るい未来に思いをはせるように」とデザインされたラベル
日本酒「天心 生熟成」(溝上酒造)、「粕取焼酎」(無法松酒造)、「オールドラガアビール」(門司港レトロビール)の3本セット(2,000円)・6本セット(3,800円)で、「3社が合同で取り組むのは初めてだが、地産地消で酒造りをしたいという思いが合致した」と門司港レトロビールの山下支配人。販売目標はそれぞれ、1万本(ビール)と5000本(日本酒・焼酎)を掲げる。
「日本酒の酒かすから造る『粕取焼酎』は、北部九州特有の酒で、香りが高くレストランでも人気が高い。生産量が年々減っているが、これを機に再度盛り上げたい」と山下さん。「『天心』はこの時期に合わせた新酒で生熟成。上品な香りでまろやかな口当たり。『オールドラガアビール』は昭和初期のビール特有の、色が濃く甘さも含んだしっかりした味わい」とそれぞれの特徴を話す。
同日「市制50周年」を迎える北九州市を祝うための「記念酒造りを」と、昨年秋ごろ「倉松酒販」(北九州市若松区南二島2)の呼び掛けに「溝上酒造」(八幡東区景勝町)、「無法松酒造」(小倉南区新道寺)、「門司港レトロビール」(門司区東港町)が応じ、それぞれが「お祝いにふさわしい、自社の自慢の酒」を持ち寄った。
ラベルデザインを担当した「ディーキューブスタジオ」の大庭さんは「50年を振り返り、明るい未来に思いをはせるように」と、50枚の葉っぱ(50年)と7羽の鳥(7区)の意匠に込めた思いを説明した。
「天心」 (300ミリリットル700円、720ミリリットル1,600円)、「粕取焼酎」(同600円、同1,400円)、「オールドラガアビール」(330ミリリットル500円)は単品販売も行う。
小倉井筒屋ほか、酒販店などで購入できる。