小倉都心部で「ミツバチ」を介した循環型コミュニティー「小倉みつばちプロジェクト」が始まり1カ月が経過した。セントシティ北九州(北九州市小倉北区京町3)の屋上で飼育されている巣箱で5月上旬、最初の採蜜が予定されている。
同様のプロジェクトは2007年に東京銀座で始まり、現在では都内各地、札幌、仙台、名古屋、大分など各地に広がりをみせている。「ミツバチの飼育を通じて都市の環境と生態系を感じるとともに、採れた蜂蜜を利用して北九州のまちづくりの役に立てれば」との思いから、ガラス店経営者や会社経営者、北九州市職員ら8人が賛同して「小倉みつばちプロジェクト」(代表=藤崎利之さん)を発足。3月に岐阜の秋田屋本店(岐阜県岐阜市)から1万2,000匹の西洋ミツバチを購入し、飼育を始めた。
ミツバチは「環境指標生物」といわれ環境悪化などに敏感で影響を受けやすく、ミツバチの育成、分布によってその地域が評価されるという。「ミツバチが小倉のまちを元気に飛び回り、屋上の巣箱で蜂蜜が採れたら、このまちは環境の整った安全安心なまちの証。北九州の玄関口である小倉のイメージアップのお手伝いができれば」と藤崎さん。
同プロジェクトは4月30日、紫川・勝山橋ひろばの「バルーンアートオープンカフェ」で「花とみつばちカフェ」を開き、提携する「おおいたハチミツプロジェクト」の蜂蜜を使ったスイーツを提供する。開催時間は11時~17時。