3月末に解散した「NPO 北九州青年みらい塾」が北九州市に寄贈した絵画「みらいに架ける橋」が現在、市役所(北九州市小倉北区城内1)1階「市民ホール」に展示されている。
市役所1階にある「市民ホール」。絵のほか、北九州フィルムコミッションやギラヴァンツ北九州の活動も紹介されている
絵画は、イラストレーターの浜方コオ(小倉北区)さんが下絵を描き、3月に行われた同NPOの解散式で塾生やパーティー参加者らが「最後の一筆」を加えたもので、A2サイズの中に小倉城や若戸大橋、市花のヒマワリなどが描かれている。
街のプロデューサー育成を通じた地域活性化を目的に1999年に設立された同NPOは、多くのまちづくりイベントを企画・運営。活動の中で、焼きうどんが小倉発祥であることに着目し、食を通じた地域興しなど多くのノウハウを蓄積し、後に「小倉焼うどん研究所」が発足した。昨年開催された「B-1グランプリ」誘致も、同研究所の功績が大きい。
まち歩きを通じて地域の魅力を掘り起こすツアーを企画したことから「NPO法人北九州タウンツーリズム」も立ち上がった。「多くの塾生がそれぞれ活動の場を見つけることができた。塾として、一定の役目を果たした」(代表理事の松尾孝治さん)といい、この3月解散した。「解散式で、塾生や参加者が思い思いの一筆を加えることができた。塾の足跡を記すいい絵になったと思う」と松尾さんは振り返る。
ホールの開館時間は8時30分~17時。土曜・日曜休館。