小倉都心部の紫川河畔で7月13日・14日、「紫川夜市2013」が行われ多くの市民が詰め掛けた。主催は、紫川をシンボルに都心部のにぎわいづくりを目指す商業関連者と商工会議所などで作る「紫川で、会いましょう。」実行委員会。
夕暮れの都心部に出掛けることによる家庭内電力の消費削減と都心部のにぎわいづくりを狙い2010年から始められ、今年で4回目。紫川に隣接する「リバーウォーク北九州」「小倉紫江’s」周辺に、フード屋台やアクセサリー・雑貨販売するブースなど約130店が出店した。
気温上昇による不安定な大気が雨雲を呼び、両日ともゲリラ豪雨が会場を襲った。慌ただしく商品を片付けるなど出店者や雨宿りの場所を探して駆け回る来場者など、不安定な天候に悩まされ続けた。スマートフォンで見る「雨雲レーダー」の予想に一喜一憂する姿や「雨でだめになった商品を片付ける」商店主も見受けられた。
「前日までの設営段階でも不安定な天候に開催が危ぶまれたが、とにかく開催することができて良かった」と出店者の一人。昨年まではなかった花火の打ち上げも行われた。「間近で上がった花火やレーザーショーに参加者も来場者も感動していた。苦労も報われた気がする」とも。
実行委員の一人でメディアプロデューサーの富田剛史さんは「『紫川夜市』はイベントと言うより小倉の夏の風物詩として定着してきた。今年は特に10代のミュージシャンをプロと同じステージに出すなど10代の活躍の場を設けた。今後の街を担う彼らに、強烈な小倉の夏の想い出を作れたと思う」と締めくくった。